文化の日。印刷博物館へ見学に行ってきました。
文京区水道の凸版印刷小石川ビルに隣接している印刷博物館。
なかなか本格的な展示がしてあり、驚きました。
印刷の歴史。
それを見ることは書物の変遷や時代の変遷をも見ることになるわけで、いろいろな分野に関わってくることです。
書物に限らず、絵画もそうです。だから、非常に面白かったですね。
そして、「手作業の文字印刷」に温かみを感じました。特別に手刷り印刷の体験をさせていただいたのです。
体験は、コースターに文字を印刷するという内容。
アルファベット16文字以内で、好きな言葉や自分の名前などを自由に刷ることができます。
今はこうやってキーボードをカタカタと叩いて文字を入力しているわけですが、昔は手刷りしか方法がなかった。
キーボード入力ならばローマ字を打ち込むだけで済みますが、手刷りだと版画みたいにあらかじめ文字が彫られた鉛の型をホントに一文字一文字組み合わせて、文章をつくらなければなりません。
技術の進歩ってすごいなぁと思いながらも、なんとなく、「昔の印刷の方が、温かみがあったのではないか」と思うようになりました。
昔は、文章を作る人と読む人の間に人がいた。
でも今は、パソコンがあるおかげで書き手と読み手の間に仲介はない(強いて言うならば機械が間に入っている)。
「読めればいいじゃん」という声もあるかもしれませんが、不便なりにも昔の印刷の良さを実感しました。