元気ですか? | - 2011/03/22
- 「東北関東大震災」、「東北地方太平洋沖地震」というような名がつけられた、あの3月11日の地震から10日以上経ちました。選手諸君や保護者の方々、OBの皆さん、お元気でしょうか?
顧問の私は教員になってから20年経って始めて、生徒のクラブ活動がなく、自分のバレー選手としての活動もない長期休暇を迎え、どうすごしたらいいのか分からずに途方に暮れたりしています。
東北地方の惨状は恐るべきものがあり、関東でもあちこちで災難に見舞われた地域があり、TVでの報道を見ていると気持ちが滅入ってくる感じです。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りすると同時に、被災された方々には心からお見舞い申し上げるとしか今は言えません。
ただ、被災地でも子供たちや若者たちが非常に前向きに避難生活を送っていて、大人たちが逆にそれに支えられているような報道を見ると、少し明るい気持ちになります。私も地震以後はJR線や地下鉄も当てにならなかったりするので、ずっと自転車での都内移動を続けていますが、街が少しずつ活気を取り戻すのを目にし、子供たちが元気に登校・下校し、公園などで遊んでいるのを眺めながら走っています。大人がめげて、心折れている場合じゃないな、という気持ちにさせられます。我が家の息子もとうとう今日から小学生バレーチームの練習も再開するそうで、9日ぶりにボールに触れることになります。昨日までは家でくすぶっていて、とても退屈そうだったので、やっとこの日が来たか、といった感じです。
高輪学園では中高ともに春季休業中のクラブ活動が一切中止になっているため、練習できない日々が続いています。バレー部は地震の起きた当日の午前中に最後の練習を行なってからずっと動けない状態が続いていますが、選手諸君は4月に活動再開できたときにはできるだけよい状態で動き始められるように体調管理やトレーニング、ストレッチなどをしっかりとお願いしたいと思います。
公立中学校では生徒は登下校が基本的には徒歩でできるような地域に住んでいることもあり、普通に授業や放課後・休日・祝日のクラブ活動などが行なわれている地域も多くあるようです。都立高校や他の私立中学・高校でも普通にクラブ活動をやっているという話やそろそろ活動再開する話が耳に入ってきます。高輪では生徒の大半は電車やバスを乗り継いで登校するわけで、あの地震当日に120名以上の生徒が学校に1泊した状態を思い起こせば、余震も多く、公共交通機関もしっかりしていない現状では休部も仕方ないなあ、とも思ったりして、自分にもそう言い聞かせるようにしています。余震いまだ収まらず、福島の原発はいまだ片付かず、計画(輪番)停電だ、大規模停電だと騒がれる日々で数々のスポーツ競技が中止や延期を決め、プロ野球の開幕が問題になっているようなこの非常事態に、本当に今シーズンは中体連は大会を開催できるのだろうか、3月までのように我々は活動をできるのだろうか、などと考えてしまうこの頃です。
ただ、私たちにできることは、今できることをしっかりとやること、できる限り普通の状態に戻す努力をすること、だと思います。スポーツでできることはたかが知れているのかもしれませんが、小さなことでも一人ひとりがしっかりやっていくことで何かが変わっていくのかも知れません。元気を失くしている場合じゃないぞ!と思います。
ということで、私も今日からトレーニングを再開しました。4月までにはさらに作り上げた肉体でまたお会いしたいと思います。雨にも負けず、風にも負けず、地震にも、花粉にも放射能にも負けない元気な体で、毎日自転車に乗って、有意義な春のひと時を送りたいと思います。節電のために我が家ではヒーターもエアコンも使わない日々です。子供は風の子、おじさんも風(風邪)の子!アスレティッククラブに通わなくたって、体育館がなくたって、自宅とお外でトレーニングなんかできるんだい! それでは、また4月以降に元気でお会いしましょう。
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