Teishaba On-line鉄研旅行の様子>2015年夏の鉄研旅行
2015年8月3日から5日にかけて都電貸切・関西方面へ行きました。その時の様子を報告いたします。
 
2015年8月3日から8月5日に行われた鉄研夏旅行について、中学二年生の三人がレポートを書きました。
 今回の旅行の題名は「ようこそ しまかぜへ。」です。

 大まかな行程は、一日目に都電荒川線を貸切、その夜夜行列車で関西方面へと向かい、二日目からは近鉄特急「しまかぜ」に乗車しながら伊勢志摩を観光するという旅行でした。
 この旅行ではJR全線乗り降り可能の「青春18きっぷ」を利用しました。
 それでは、中学二年の三人がリレー形式で旅行のレポート書いていきます。

<1日目>〜都電貸切、そして旅行が始まる!!!〜

 都電荒川線見学

 集合時間の10時ぎりぎりに到着した私は、友人の非難の嵐を受けながら、貸切車両の都電荒川線に乗って荒川車庫前〜早稲田〜三ノ輪橋〜荒川車庫前という経路を、2,3時間かけて乗りました。とても一瞬に感じられました。中にはモーターのある床下に向かって耳をつけて音を聞いている部員も。

 その後…ムーンライトながらまで解散

 見学が思ったよりも早く終わってしまったので、私は池袋の本屋に行ったり、親戚の家に寄ったりしながらその夜を待ち焦がれていました。
そして、その夜、関西への旅に突入したのです。

  東京〜大垣 臨時快速ムーンライトながら号

 時刻は大体23時。東京駅のホームに再集合した私は、ブラックコーヒーを買ってムーンライトながらに乗り込みました。(眠れるという)期待に胸を高鳴らせて。
 電車が動き出してしばらくすると、横浜あたりで、電車がいきなり停車しました。何だろうと友人と話していると、車内アナウンスが流れました。どうやら、事故か点検があったということです。そのまま電車は全然動かなくなってしまったので、コーヒーを飲みながら心配していると、やっと動き出しました。そして先ほどの停車は何もなかったかのように快調に電車は走ります。
 午前1時を過ぎ、ちらほら寝ている部員が見かけられるようになってきた頃、私のお腹に異変が起こり始めました。食欲がどうにも抑えられなくなってきたのです。ちょうどパンを持ってきていたのが功を奏しました。ただ、どうにも寝られません。もう、隣に座っている友人も寝てしまいました。やはりコーヒーを飲んだからか…。
 そうこうしているうちに浜松に着きました。ここで長時間停車です。そこで、私と電車の止まる衝動で起きた友人数人で降りることにしました。そして、稼働していた自販機でブラックコーヒーを買い、また電車に乗り込みました。
 そこから大垣までは一瞬に感じられました。友人も起きてきて場が盛り上がったということもありますが。

<二日目>〜遂にしまかぜに乗車!!!〜

  大垣〜米原
 
 ここからは自由行動。グループ別にまわります。東海道線で移動です。やはりながらの直後の電車だったので、混んでいました。ちゃっかり自分のグループの友人は座っていましたが…。

  米原〜石山

 米原で少し時間があったので、お弁当を買うことにしました。が、私たちのグループに付いていた顧問がここではぐれるという事態が発生。他のグループの友人に聞いてみると、さっきの電車と連絡していた電車にそのまま乗って行ってしまったらしい。私たちが乗る電車は一本後だったのですが、私たちのグループの行程表と、顧問の持っていた行程表が違っていた(私たちの持っていた行程表が正しいもの、顧問のものは古いもの)のです。どうやらグループのリーダーが新しい行程表を渡しそびれたらしい。仕方がないのでとりあえずお弁当を買うことにしました。しかし、駅弁屋がやってなかったり、コンビニがなかったりで、結局買えませんでした。これからの旅に支障が出なければいいのだけれど。
 そして電車に乗ると、客層がかなり変わっていました。通勤ラッシュです。電車にはスーツを着た人や学生が多く乗りかなり混雑していました。そして、降りた石山駅で顧問と合流。これで一件落着かと思ったのだが…。

  京阪膳所〜浜大津 京阪石山坂本線

 ここでついに京阪線が来ました。切符を買うのに手間取りながら、何とか購入。ホームへ移動すると、ちょうど電車のドアが閉まるところ。ほかのみんなはどこだろうと探していると、いない。一緒に切符を買うのに手間取った同志とその場に棒立ちになっていると、携帯に電話が。応答すると、先に乗って行ってしまったとの電話が。「今何号車?」そこに私の声が入る。「駅だけど」「何駅?」「膳所に決まっとるだろうが」そういう会話を繰り返しているうちに、電車がやってくる音がする。電話を切って電車に乗り込む。本当に今日はうまくいかないなあ。

  八幡前〜国際会館 徒歩移動

 本当は16分の移動時間があったにも関わらず、合流問題が勃発したため5分遅れている上に予想外に歩く時間がかかり、25分位歩く時間がかかりました。さらに、リュックではなくトランクを持ってきたせいで時間が消費され、ついに集合に間に合わない時間になってしまいました。

  国際会館〜京都 地下鉄烏丸線

 完全に遅れる時間になりました。はたして、ゆかいな仲間たちはしまかぜに間に合うのか!?

 さて、ここまで多くの事件が発生しています(笑)
 そして、念願の観光特急「しまかぜ」に乗車する…!!!
 ここからはリレー二人目の僕が書いていきます。

  京都〜近鉄特急しまかぜ〜賢島
 
 私たちは自由行動で集合時間に遅れてしまったのですぐに改札を通り、遂にこの旅行のメインである、「しまかぜ」と対面しました。私は、テレビや写真でしか「しまかぜ」を見たことがなく、本物を見られてとても感動しました。写真を数枚撮った後、早速最後尾の車内へ入りました。車内には1人席・2人席の革張りの真っ白なシートがならび、リクライニングやマッサージも自動で楽しめる、とても豪華な車両でした。そのため、とても人気でなかなか座席をとることができない列車でしたが、今回JTBのご協力により、きっぷを全員分購入することができました。また、この最後尾の車両は鉄研部員のみの乗車だったので、もはや貸切状態でした。

 アテンダントさんから、おしぼりと記念乗車証をいただき、早速私は恒例の?車内探検に行くことにしました。少し進むと、個室車両に着きました。個室は和室と洋室に分かれていました。普通車では外国人の観光客が多くいました。カフェ車両では景色を見ながら松坂牛カレーや鰻丼などが食べられる車両で、私は行きませんでしたが友人が注文していました。

 戻ると、アテンダントさんが来ていて、私はしまかぜ弁当を注文しました。しばらくして大和八木につきました。この駅は線路が複雑なのが有名な駅です。大和八木を出ると、山深くなり峠に差し掛かり、トンネルに入りました。

 トンネルを抜けると三重県へと入り、私の注文した、しまかぜ弁当もきました。しまかぜ弁当は幕の内弁当です。ふたを開けると、様々な伊勢の有名な食材が色鮮やかに入っていました。景色を見ながら食べる弁当を食べるのはとても美味しかったです。

 伊勢市を出てアテンダントさんがもう一度来ました。私は買い忘れていたしまかぜキーホルダーを買いました。私はキーホルダーのデザインが気に入り、今も大切に持っています。その後、私は友人としばらくゲームをしました。やがて鳥羽に到着しました。

 鳥羽を出ると、伊勢の美しい海が見えてきました。しまかぜの旅は終わりに近づき、私は急に寂しくなりました。そして、鵜方に到着しました。この駅は伊勢スペイン村というテーマパークの最寄り駅です。

 ついに、賢島に到着しました。外に出ると伊勢志摩ライナーや別編成のしまかぜとの並びがあり、写真を撮りました。また機会があればしまかぜに乗りたいなと思いました。別れがさみしい…。

 旅行も後半戦……。
ここからはラスト三人目が書いていきます。
しまかぜ到着後、帰りの大垣発快速ムーンライトながら東京行まで自由行動です。

  賢島〜近鉄志摩線 白塚行〜鳥羽

 賢島から近鉄志摩線に乗りました。途中、いろいろな近鉄の特急とすれ違いました。そのせいで興奮する部員もいました。

  鳥羽〜紀勢本線 快速みえ 名古屋行〜津
 
 鳥羽から快速みえに乗りました。快速みえは三重県と名古屋を結ぶ重要な快速です。この車内で昼食をとりました。ディーゼル車なので床が熱かったです。2両編成だったので伊勢市から混みはじめました。
※途中、伊勢鉄道線という私鉄を経由するため、青春18きっぷでは乗車ができません。車内で精算が必要となります。

  津〜紀勢本線 普通 亀山行〜亀山

 平成27年製の編成に乗ることができました。新車の匂いがしました。中はとてもきれいでした。

  亀山〜関西本線 普通 加茂行〜柘植

 キハ120系に乗ることができました。車内は薄暗い雰囲気を醸し出していました。興奮して落ち着かない部員もいました。僕も落ち着きませんでした。

  柘植〜草津線・東海道線 普通 京都行〜京都

 草津線は少し電車が揺れました。そのせいで酔いそうになってしまいました。

  近鉄丹波橋〜近鉄京都線 急行 京都行〜京都

 帰りもラッシュ時だったのでとても混んでいました。帰りに任天堂の本社の近くを通りました。

  京都〜東海道線 新快速 長浜行〜米原

 この旅行で初めて新快速に乗りました。ボックスシートが在来線なのに多かったので驚きました。この車内で夕飯を取りました。

  米原〜東海道線 普通 大垣行〜大垣

 だいぶ外が暗くなっていました。18きっぷシーズンのムーンライトながらに接続する列車だったので混雑すると思いましたが、思った以上には混んでいませんでした。この旅も、もう終わりが近づいてきています。

<三日目>〜長い旅行も終わる〜

  大垣〜快速 ムーンライトながら 東京行〜東京

 この旅行もついに最後の列車になりました。最後の思い出を残そうとして頑張りましたが
そのせいで寝られませんでした・・・ 
 東京にて解散をしました。朝5時の解散ということもあり、東京駅は誰もいなくて静かでした。
最後に…。
 今回の旅行では鉄研による列車の貸切、人気観光列車「しまかぜ」乗車と、豪華なイベントが盛り沢山な旅行でした。
青春18きっぷで鉄道旅に出てみてはいかがでしょうか?     
                                        
                                        お読みいただき、ありがとうございました。
都電貸切(早稲田方)
 
都電貸切(三ノ輪橋方)
 
貸切走行時
 
JR東海道本線 新快速
 
近鉄特急「しまかぜ」
 
「しまかぜ」の車内
 
「しまかぜ」の食事
 
名松線 キハ11系
 
阪急梅田駅
 
JR東海道本線 313系(左)