Teishaba On-line鉄研旅行の様子>2015年春の鉄研旅行
2015年3月29日から4月1日にかけて四国方面へ行きました。その時の様子を報告いたします。
 
 こんにちは、旅行・鉄道研究部 路線研究課です。
今回は、2015年3月29日から4月1日にかけて行われた四国方面への部活旅行について説明していこうと思います。
 
今回の鉄研旅行の題名は、
「ご注文は四国旅ですか? 〜Is the order a Shikoku?〜」です。
 大まかな行程としては
1日目
東京駅に集合。
東京から大手町まで徒歩で移動し、
大手町→小田原→熱海→興津→浜松→豊橋→米原→播州赤穂→岡山 (岡山のホテルに宿泊)

2日目
岡山→高松→(自由行動)→高知 (高知のホテルに宿泊)

3日目
高知→(自由行動)→壬生川→東予港→(4日目へ)

4日目
(3日目から)→大阪南港→(自由行動)→名古屋→中津川→塩尻→甲府→新宿
新宿駅にて解散。
毎回の鉄研旅行ではJRの普通電車(快速も含む)が乗り降りし放題の青春18きっぷを使っていきます。



<1日目>
 東京駅丸の内北口に8時40分に集合しました。
 集合後、大手町駅まで徒歩で移動しました。

大手町→→→特急メトロはこね21号 小田原行→→→小田原

 大手町から代々木上原間が地下鉄である東京メトロ千代田線で代々木上原から小田原間が小田急線なので代々木上原までは外の景色を楽しむことはできませんでした。
 小田原からは東海道線を下って行きます。

小田原→→→JR東海道線 普通 熱海行→→→熱海

 熱海まではJR東日本でしたが、熱海からはJR東海になりました。

熱海→→→JR東海道本線 普通 島田行→→→興津

 熱海で向かい側のホームに行ってみると、乗車予定の電車に座席が向かい合う形で設計されている車両が連結されていました。東海道本線の熱海〜浜松間の走るほとんどの列車が通勤型のロングシート仕様となっていて、今回のようにローカル線向けの車両が走ることは大変珍しかったです。
 後ろ2両へ向かった部員は、「混雑で座れなかった」と言っていました。

興津→→→JR東海道本線 普通 浜松行→→→浜松

 興津で浜松行きに乗り換えました。

浜松→→→JR東海道本線 普通 豊橋行→→→豊橋

 ここで、私は人生初の転換クロスシート車に乗りました。普通列車とは思えない程の快適さでしたが、座れないお客さんがドア部分に溜まってしまっていました。

豊橋→→→JR東海道本線 快速 米原行→→→米原

 また313系だったのですが、どうやら初期車のようでした。今回の鉄研旅行の終盤では313系の2014年製車両に乗ったので、JR東日本のE231系とは違い同じ車両を15年も製造し続けるのはすごいなと思いました。

米原→→→JR東海道線・赤穂線 新快速 播州赤穂行→→→播州赤穂

 米原からはJR西日本にはいります。
 JR西日本の新快速は恐ろしい速さで知られており、僕も楽しみでした。
米原発車時点でかなり速かったのですが、先輩から「新快速は京都から本気出すよ。」と言われ、驚きました。
 そして、京都を発車し、ふと車内の電光表示をみるとその停車駅の少なさに驚きました。
 さらに京都や大阪からは、帰宅時間帯なのか混雑していました。
 西明石、姫路を超えると段々とローカル線の様相になってきました。

播州赤穂→→→JR赤穂線 普通 岡山行→→→岡山

 播州赤穂からは赤穂線というローカル線に乗車しました。
 乗車した車両は、西日本では数えるほどしか存在しない115系の湘南色でした。しかも、その車両は岡山に来る前は三鷹車両センターに在籍していた車両でした。
 私は、先頭車の車端部のクロスシートに座っていたのですが、最近の近郊型電車には感じられない旅の風情が感じられました。
 岡山に到着したのは22時を過ぎていました。その後、岡山の東横INNに宿泊しました。


<2日目>

岡山→→→快速マリンライナー13号 高松行→→→高松

2日目は岡山駅から四国方面に向かい、高松に到着後自由行動となりました。
 岡山から高松間は快速マリンライナー号という列車に乗車しました。この快速マリンライナー号は岡山県の児島と香川県の宇多津を結ぶ瀬戸大橋を通って本州と四国を結ぶ連絡列車です。この列車の高松寄り先頭車両はグリーン車と指定席となっていて、中でも運転室の真後ろにある座席はパノラマグリーンと呼ばれ、瀬戸大橋からの絶景を満喫できる座席となっています。この座席は4席しかなくグリーン車指定席であるため休日や休み期間中などはほぼ全列車ですぐ埋まってしまいます。
 この座席は前面展望と座席から見える瀬戸内海の絶景を重視して設計されました。そのため、運転席側後ろの展望席は補助席側の展望席より一段高くなっていて、ほぼ180度見えるようになっています。
 岡山から児島間はトンネルが多く続き、多くの列車や地下鉄は運転席の窓の反射を防ぐためにカーテンを閉めてしまいますが、この列車はトンネル内でもカーテンを閉めず、常に前面展望が可能となっています。
 この座席は、グリーン車指定席扱いであるため青春18きっぷの使用ができず、グリーン車指定席券の他に乗車券も必要となります。しかしながら、この座席から眺められる瀬戸内海の絶景はその運賃を払う価値のあるものだと思いました。
 児島からは瀬戸大橋を通り宇多津から四国に上陸して高松まで走ります。
 高松駅到着後は各自長時間の自由行動となりました。
 僕は4人の班で自由行動をとり、琴電を一日乗りつくす行程でした。
 松築港駅まで歩き、琴電が発売する「ことでん×京急電鉄一日フリー切符」を購入しました。

高松築港→→→琴電琴平線 琴平行→→→瓦町

 予定では、この後の長尾線に乗る予定でしたが、どうしても乗りたかった琴平線の1080形(元京浜急行電鉄旧1000形)が来て瓦町まで乗り、折り返すことにしました。

瓦町→→→琴電琴平線 高松築港行→→→高松築港

 ここでは元名古屋市交通局の車両が来ました。
 琴電では線路幅がほかの鉄道よりも広い標準軌という線路を使用していて、同じ標準軌を使用する、京急、名古屋市交通局などの車両が走ることができるのです。

高松築港→→→琴電長尾線 長尾行→→→長尾

 長尾駅でみんなで集合写真を撮影した後、隣の駅公文明駅まで歩きました。
 公文明駅まで歩いた理由はうどんを食べるためでした。しかし、行ってみたところまさかの休業日でした(泣)
 仕方なく瓦町まで戻り、うどん屋さんを探してみることにしました。

公文明→→→琴電長尾線 瓦町行→→→瓦町

 駅からすぐのうどん屋さんを見つけ入ることにしました。僕たちはみんなでぶっかけうどんを注文しました。
 麺はもちもちで、今まで食べたことのないようなおいしさでした。さすがうどん県と名がつくほどだと思いました。

瓦町→→→琴電琴平線 琴平行→→→仏生山

 仏生山には琴電の全車両の検査、補修などを行う仏生山車両基地があり、たくさん車両を見ることができると聞いていたので、行くことにしました。
 駅を出るとすぐ琴電のレトロ電車を見ることができました。これは休日、期間限定でのみ走行する珍しい電車です。
 車両基地付近で撮影をしていたため、電車を間近で見ることができました。
 また、元京王線の車両も見ることができ、貴重な体験になりました。

仏生山→→→琴電琴平線 琴平行→→→琴電琴平

 だんだんと旅の疲れを感じできた頃でしたが、車両基地を見た後、金毘羅山に登ることにしました。頂上まで登るには階段で1348段あり、往復で2500段を超えることが分かっていたので、憂鬱でしたが、頑張って登ることにしました。
 階段を上るときに参拝杖という杖を使って登っている方もいらっしゃいました。
 どんどん上っても上っても到着せず、人もどんどん減っていくので不安でしたが、約40分ほどにて奥社に到着することができました。奥社からの眺めはよく、香川県を見渡すことができました。今でも印象に残っています。
 帰りは楽しく下り、黄色い幸せを呼ぶという幸福のお守りを購入しました。

琴平→→→特急 南風21号 高知行→→→高知

 帰りはゆっくりと休める特急南風に乗車して、集合地の高知まで行きました。
 この車両は振り子式車両と呼ばれる車両で、振り子の力を利用してカーブ通過速度を上げた車両です。車両は3両でそのうち1両が指定席となっています。
 高知に到着した後、ホテルへと向かいました。


<3日目>
 3日目は一日中自由行動でした。

高知→→→特急 しまんと1号 中村行→→→窪川

 まず自由行動に入る前に、高知駅前広場にある坂本龍馬像の前で参加者全員の集合写真を撮影しました。ただし、一部の部員と顧問が寝坊してしまい、写真撮影に間に合うことができませんでした。
 班のメンバーが四人なのでトク割4枚回数券を買いました。
 朝から、いきなりの自由行動でしたが大半の鉄研部員はこの特急列車に乗車しました。

窪川→→→土佐くろしお鉄道・JR予土線 鉄道ホビートレイン 宇和島行→→→宇和島

 途中の若井駅までは第三セクター鉄道である土佐くろしお鉄道中村線となるので、青春18きっぷの使用は若井駅より先のJR予土線からとなります。よって窪川から若井間の運賃である210円を払いました。
 JR四国の普通列車で、ここまで設備が充実している観光列車のような普通列車に乗ったのは初めてでとてもよかったです。松山方面に普通で行く鉄研部員は一駅手前の北宇和島駅で降りました。

宇和島→→→特急 宇和海14号 松山行→→→松山

 お昼ご飯は宇和島駅のコンビニでおにぎりなどを買い、車内で食べました。

松山駅前停留所→→→伊予鉄松山駅前線(路面電車)→→→道後温泉停留所
道後温泉停留所→→→伊予鉄松山駅前線(路面電車)→→→松山駅前停留所

 松山に到着してからは、観光をするために路面電車に乗って道後温泉本館に行きました。道後温泉はとても温かくてとても気持ち良かったです。風呂上がりに飲んだフルーツ牛乳がとてもおいしかったです。
 道後温泉を堪能した後は、また路面電車に乗車し、松山駅前に戻りました。

松山→→→JR予讃線 普通 伊予西条行→→→壬生川

松山駅からは、フェリーに乗船するために東予港の最寄駅である壬生川駅に向かいました。この列車は松山から今治間は2両編成での運転でしたが、今治で後ろ1両を回送扱いにして、今治から先は前1両での運転となるものでした。このような運転方式は四国ならではのもので、とても心をくすぐるものがありました。

壬生川駅→→→路線バス→→→東予港

壬生川駅からは路線バスでの移動でした。この路線バスはオレンジフェリーに乗船する客のみ無料でした。そのため旅行参加者の運賃は全員無料でした。

東予港→→→オレンジフェリー→→→壬生川

 いままで乗船したフェリーには、一人一人のコンセントがついているものはあまりなかったのですが、今回のオレンジフェリーではコンセントがそれぞれ設置されていたのでかなり楽でした。
 このフェリーは、瀬戸大橋の下をくぐって大阪方面に向かいます。そこで、深夜0時ぐらいに甲板にでて、瀬戸大橋を真下から見ました。
 朝6時ごろに間が覚め、まだ自由行動時間まで余裕があったで朝食を食べました。6時半ごろにはかなり空いていたものの、食べ終わる頃には長蛇の列となっていました。


<3日目>
 フェリーを降りてからは名古屋までは自由行動でした。
 大阪南港からは最寄駅のフェリーターミナル駅まで徒歩で移動しました。

フェリーターミナル→→→大阪市営南港ポートタウン線→→→コスモスクエア
コスモスクエア→→→大阪市営地下鉄中央線→→→弁天町
弁天町→→→JR大阪環状線→→→鶴橋

 この日は、平日の朝にもかかわらず、関東の朝ラッシュとは違ってかなり空いていました。しかし、途中駅などは非常に混雑していました。

鶴橋→→→特急 伊勢志摩ライナー号 賢島行→→→伊勢中川

 鶴橋からは、私鉄で日本最大の路線距離を誇る近畿日本鉄道に乗車しました。
 この伊勢志摩ライナー号は、名前の通り伊勢方面の観光特急です。今回は、途中の伊勢中川駅まで乗車しました。
 車内は、平日でしたので空いていましたが、観光客などで一部号車は混雑していました。

伊勢中川→→→近鉄名古屋線 急行 近鉄名古屋行→→→津

 この区間は、津駅まで時間調整も含め急行電車に乗車しました。津駅に到着して、まずは今話題の「しまかぜ」号が通過するとのことで、撮影をしました。

津→→→特急 アーバンライナー号 近鉄名古屋行→→→近鉄名古屋

 津駅からは、近鉄名古屋駅までノンストップの特急列車である、アーバンライナー号に乗車しました。このアーバンライナーは名の通り、大阪と名古屋などの都市を結ぶ特急列車です。
 車内は、通勤や出張などのサラリーマンの方々がかなり乗車していました。
 近鉄名古屋駅到着後は、JR名古屋駅まで徒歩で移動し、駅弁当屋で味噌カツ弁当を購入して、集合予定の乗車列車に乗車しました。

名古屋→→→JR中央本線 快速 中津川行→→→中津川

 名古屋まで自由行動を行った後、名古屋から新宿まではまた団体行動でした。
 名古屋からは1日目に通ってきた東海道本線を使わず、岐阜、長野、山梨県を経由する中央本線を使用しました。

中津川→→→JR中央本線 普通 松本行→→→塩尻

 中津川駅からは山奥を走りました。2両編成での運転でしたので車内はガラガラでしたが座席は鉄研勢によってほぼ全席埋まりました。
 この区間からはクロスシートという対面式の座席配置の列車でした。そのため食べ損ねた味噌カツ弁当をこの列車で食べました。

塩尻→→JR中央本線 普通 大月行→→甲府

 塩尻からは関東では馴染みのあるJR東日本の路線になります。
 この区間は下りが続くため普通列車でもかなりの速度をだして運転します。途中の上諏訪駅にて特急列車の退避などを行いました。

甲府→→→特急 スーパーあずさ23号→→新宿

 甲府で1時間近く時間をとったのちに特急に乗車し一気に新宿へ向かいました。
 甲府からは山をいくつも越えるためカーブが多数存在し、特急でもかなりの時間を要します。このスーパーあずさ号に使用されるE351系電車は振り子式をいうカーブ走行時に車体が傾きカーブでも速度を落とさずに運転できるため昔よりもかなり所要時間が短縮されました。平日ともあって自由席は多少混雑していました。
 大月駅を通過したあたりで暇つぶしに見ていたスマホの画面にJRの運転状況がふと出てきました。その内容は、「中央快速線と中央総武線は御茶ノ水駅での信号トラブルでの影響で運転を見合わせている」という内容でした。東京都の最西端に位置する高尾駅からは特急列車も新宿まで中央快速線と同じ線路を使います。そのためか、八王子到着の際に前の列車に詰まってしまい5分程度の遅れで八王子駅に到着しました。今回の旅行最終日は平日でした。そのためちょうど帰宅ラッシュと重なってしまったのです。帰宅ラッシュの中、運転を見合わせてしまったためかどんどん遅延が増えていきました。立川の一つ前の日野駅を通過中に車掌さんが「立川駅が満線のため立川駅到着と新宿駅到着が遅れる」というアナウンスがありました。その後、立川になんとか到着しましたが立川から先の列車が詰まっていて20分程度停車してしまいました。立川を40分近く遅れて発車したものの、前の列車にすぐ追いついてしまい遅延もそこまで回復はできませんでした。
 結局、30分ほど遅延して新宿駅に到着しました。解散時刻がかなり遅くなってしまったので、下車してすぐにホーム上にて解散しました。
小田急電鉄 MSE(60000形)
 
211系 東海道本線
 
115系
 
マリンライナーからの眺め
 
琴電 1080形
 
南風
 
鉄道ホビートレイン
 
特急 宇和海
 
東海道本線 225系
 
211系 中央本線