電子機器の歴史T

 

電子機器とは?

  情報をデジタル処理する機器や、映像・音声を電気的に処理する機器のことで電子工学の技術を応用した電気製品のこと。

 

@        テレビ

テレビはテレビ受動器の略で、映像や音声を表示、視聴するための受信機です。1926年、高柳健次郎によって世界初のブラウン管を用いたテレビ受像機で、カタカナの『』の文字を表示さえることに成功した。1940に開催が予定されていた東京オリンピックのテレビ中継のために研究・実験が進められていたが、日中戦争によって研究が中止された。

 

   終戦後GHQによりテレビの研究が禁止されていたが、1946年から再開され、19531月にシャープから国産第一号の白黒テレビ(サイズは14インチ、価格は当時の175000円)が発売された。同年にNHKの本放送が始まった。発売当初の購入者は富裕層に限られていたが、1959年の皇太子明仁新王成婚パレードを機に普及が進んだ。1950年代後半には「三種の神器」の一つに数えられるようになった。

 

   19607月、東芝から国産初のカラーテレビが発売された。(サイズは17インチ、価格は当時の420000円)。カラーテレビは1964年の東京オリンピックを機に普及が進んだ。

 

   最近では、地上デジタル放送に完全移行され、3D、ハイビジョンなどを中心に普及している。一方、ブラウン管テレビなどの不法投棄が問題になっている。

 

A        パソコン(パーソナルコンピューター)

    パソコンとは、個人向けの大きさ、性能、価格を持つコンピューターのことで、デスクトップ、ノートブック、タブレットPCなどの種類があるが、基本設計などはほとんど変わらない。パソコン市場ではインテルが圧倒的なシェアを誇り、AMDがそれに次ぐ。

 

    1974年に登場したマイクロプロセッサー(コンピューターに内蔵されるメモリーのようなもの)により、小型で低価格なコンピューターが実現可能になった。その年に最初のパソコン、Altair8800が生まれた。以後、キーボードを接続するように設計されたApple│(アップル社が初めて作ったパソコン)などが現れた。さらに、1977年には、今日のパソコンと原型と言える型のコンピューターが登場した。

 

    1985年にはWindowsの原型となったMicrosoft Excelが登場し、1991年にはマイクロソフトからWindows3.01995年にはWindows95が発売され、Windowsへの移行が始まった。1990年代中頃にはインターネットが急激に台頭し、パソコンがウェブ端末として利用されるようになった。このころ、ウェブ標準をめぐって第一次ブラウザ戦争が発生した。1998年には「インターネットのための新世代のパソコン」と銘打ったアップルの作ったiMacが登場し社会現象となった。

 

    2000年代にはノートパソコンが市場の主流になった。2001年にはアップルからMac OS X、 マイクロソフトからWindows XP発売された。その後、現在利用されているWindows8、iPadなどが登場した。